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セムラーイズム 全員参加の経営革命 (ソフトバンク文庫)
本, リカルド・セムラー
によって リカルド・セムラー
3.9 5つ星のうち 10 人の読者
ファイルサイズ : 23.82 MB
内容紹介 100万部超の経営書、待望の文庫化!倒産の恐れさえある小規模メーカーだったブラジルのセムコ社。父親から会社を引き継いだ弱冠21歳の経営者・セムラーは、前代未聞の企業革命を断行し、従業員の意識改革と売り上げ急拡大を果たした。その改革の全貌を描いた大ベストセラーが遂に文庫化! 著者からのコメント 【翻訳者・岡本豊氏からのコメント】本書『セムラーイズム』の原題『Maverick』は、日本の辞書では「異端者」とか「一匹おおかみ」と訳出されています。ブラジルの若き経営改革者である著者は、ある意味では、幕末日本の浪士や改革派商人に似た存在であり、南米の若き「福沢諭吉」だったと言ってもよいでしょう。アメリカ型の市場万能主義を直輸入した"小泉改革"の功罪が改めて問い直されている昨今、セムコ社の事例は、格差問題が取り沙汰されている日本にとっても決して他山の石ではありません。ブラジルでのセムラー氏の改革が我々に教えているのは、それぞれの国には異なった歴史と文化の伝統があり、真の改革ビジョンとは、その国の文化や伝統に根ざしたものでなければならないということ。そしてそれは、一人ひとりが自分の国で生き甲斐を再発見できる明るい明日へのロードマップでなければなりません。アメリカ型の市場原理主義の貫徹を押すだけの改革は、不可避的に今日のアジアで深刻な問題を生み出すという事実は、格差社会の問題一つを取っても、タイで起こった軍部クーデターが雄弁にそれを証明しています。今回の『セムラーイズム』の文庫化が、南米の人達の場合と同様に、アジアにも、アジア人による、アジア人のための改革ビジョンがあり得ることを、日本人が再発見するための羅針盤となることを希望します。我々日本人にとってそれは、いわゆる「歴史問題」を克服する努力ともつながるに違いありません。 商品の説明をすべて表示する
ファイル名 : セムラーイズム-全員参加の経営革命-ソフトバンク文庫.pdf
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変化は中心からではなく、常に周縁から起きる。1970年代までアメリカの産業界が日本企業の経営に関心を示し、そのエッセンスを取り入れようとするなどということは考えられなかった。同じようにブラジルという非先進国で革命的な企業改革が行われていたことは、94年に本書の邦訳が出版されるまでほぼ全ての日本人は想像もしなかった。本書で語られる従業員参加型の組織の姿は、既存の企業経営のパラダイムを覆す。それだけでなく、おそらくはあらゆる組織の未来像を示唆する。実際に革命は起き、今も続いているのだ。著者リカルド・セムラーは20代前半で機械製造会社セムコ社の経営を父から引き継ぐ。旧来型の中央集権型の組織の中枢に収まったリカルドは、当初、経営学で常識とされる経営手法の導入を図る。しかし権限と責務が自分に集中してしまう状況で体調を崩してから、従業員参加型組織への以降を模索し始める。性悪説を前提にした職場管理を廃することから変化は加速し、利益配分の職場単位での自決、マネージャー採用の決定権の委譲、従業員に生産機械を払い下げパートナー化し起業家を輩出する仕組みの導入に至る。これらの考え方の基盤にあるのは、人間性と能力、自己組織的に形成される知恵と職業倫理に対する楽天性と信頼性だ。セムコ社が改革を成功させたのには、次のような理由が考えられる。第一にブラジルという国が経済先進国ではないが、十分な大きさの国内市場を持ち、外資系を含めフルセット型の産業構造を保持しており、人的資源も含めたこれらのリソースをうまく活用できる立場にあったことだ。次にインフレとデフレが繰り返し、労使関係が成熟し切らずある程度の緊張関係を孕んでいるブラジルの不安定な経済環境に適応する必要があり、外部環境への柔軟な対応能力が生き残りの鍵になったことである。三番目にブラジルが基本的にヨーロッパの文化を継承しており、世界各国からの移民を受け入れていたことで文化的な多様性が保たれていることが挙げられる。最後にリカルド個人の特性と属性だ。彼は後発国の年若い企業経営者として、先進国の経営学の成果と企業活動の実例を批判的に学び吸収することができた。また、深い知性、実行力、変革を厭わない勇気を備えていただけでなく、家父長的な文化のあるブラジル社会で世襲企業の継嗣として若年の頃から敬意と尊敬を得ており、改革を進めるのに有利な立場にあった。『フラット化される世界』で描かれたように、今のわたしたちはグローバルなサプライチェーンの中に組み込まれ、インターネットに代表される高度な情報処理をベースに仕事を行っている。この世界では、仕事は往々にして徹底的に分業されたもののごく一部に過ぎない。交換可能なパーツに過ぎないレベルに還元されることによって、雇用の不安定化や賃金の抑制または低下が促進する。しかしセムラーによって実現された組織は、そのようなあり方を超越する。自立し考える能力を持ったかけがえのない人たちにより運営され、経営環境の変化に耐え抜くことのできる、ある種生物的な活性をもった組織となっている。私が本書で最も驚き、感動し、今に至るまで考え続けているのは次の記述だ。『セムコ社は求職者の間から、自分の経営理念に近い考えを持った者を厳選して採用するのだ、と思っている人も多い。事実はしかし、まったくその逆だ。我が社が求めるのは本人の能力であり、その他の条件は問題にしない。従業員の間には、我が社のこういった政策を問題視する者もいる。セムコ社の組織内には、独裁的な人間が存在する職場があるのも事実だ。そしてその様な環境の好きな者は次第にその環境に流れ込んで行く。これを許すのは、もし我々の側が自分達と同じような考えをしない人間を締め出したのでは、我々までが、「うちの会社のやり方というのはこうだからね」といって頑固に自分のやり方を強制する連中と一つ穴のむじなになってしまうからだ』そう、同志を求めるのではない。組織文化の力によって人々の考えや行動や、恐らくは知性の質までも変えていくのだ。人々が変わりうるということ、変わりうる力を持っていることを信頼し続けるのだ。この信念こそセコム社を変革させた力であり、おそらくはこれからの世界を変える原動力となる。セムラーが父から経営を引き継ぎ、本書が上梓されるまで10数年しか経っていない。奇跡のようだ。だが決して奇跡ではない。精神と肉体からなるありふれた人間の情熱と省察と努力と、多くの人たちとの協力と闘争の成果だ。であるなら、リカルドが為しとげたことを他の人間に実現できないはずはない。リカルド・セムラーがある種の天才で、しかも様々な運に恵まれていたのは間違いないことだろう。しかし天才の足跡は凡人をも未来へ導いてくれるものであると、私は信じたい。
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