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SS国家―ドイツ強制収容所のシステム (MINERVA西洋史ライブラリー)
本, E. コーゴン
によって E. コーゴン
4.3 5つ星のうち 1 人の読者
ファイルサイズ : 26.19 MB
内容(「BOOK」データベースより) 20世紀最大の偉業、ドイツの「過去の克服」はこの書籍から始まった―。強制収容所の創設、内部組織、収容された人々の受難、労働、拷問、刑罰、栄養、衛生状態、加害者SSの心理、囚人たちの心理など、ドイツの強制収容所とSS国家の客観的事実を、事実のままに赤裸々に示し、分析した本書はナチズム研究の最も基本的な文献である。 内容(「MARC」データベースより) 1945年、ブーヘンヴァルト強制収容所に到着した米軍情報部により作成された強制収容所に関する報告書をベースにした、ナチズム研究の基本的文献。暗黒のドイツ史を何ひとつ美化することなく、事実を事実として示す。 商品の説明をすべて表示する
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著者のオイゲン・コーゴンは1903年ミュンヘン生まれの政治学者・社会学者。ウィーン大学でファシズム研究で学位を取得、1939年にナチスがオーストリアに侵入すると直ちに逮捕されベルリンの監獄に、ついで1945年までこの本の表紙の写真にあるブーヘンバルト強制収容所に収容された。コーゴンは逮捕される直前、SS将校と会談を行い、そこでの意見の対立によってナチスのブラックリストに載った。つまり、ナチズムと正面切って対決した知識人の一人であると言っていい。また、戦後は、ドイツの再軍備・原爆・東西対立・西ドイツの反共東方政策に反対し「国民の良心」とも呼ばれた。本書の最大の特長は、強制収容所における個人的体験を描いたのではなく、あくまでも政治学者・社会学者としてSSが支配・管理した強制収容所を詳細にかつ客観的に分析し、ナチスの支配体制つまり最終的に数百万人の人間を虐殺することに至る、ヒトラーが創り上げた体制を解明しようとしたことである。内容としては、最初に、『支配体制とテロル』と題してテロルの本質と実態について、以降、SSの誕生の経緯・組織、SS指導者たちの生活、強制収容所の目的と種類・数・内部組織、囚人の分類・労働・懲罰・医療、処刑場としての火葬場・ガス室、人体実験、SSと反ファシズム勢力との闘争、SSと囚人の心理、など。最後に『ドイツ人と強制収容所』という題でドイツ人の責任とは何かについて書かれている。『訳者あとがき―なぜコーゴンの「SS国家」か?―』も興味深く勉強になる。訳者の林先生は熱狂的なコーゴンの信奉者らしい。また、巻末にアート紙で強制収容所の囚人グループを示すマークが載せられている。なお“絶滅収容所”に関しては、コーゴンが1945年まで強制収容所に収容されていたことと、この本の初版が1946年であること等により、この中ではほとんど触れられていない。その後に書かれた大量殺戮に関する著書は残念ながら日本語には翻訳されていないようである。また、一部フェミニズム的見地からは内容が限定的であるという批判があることも付け加えておきます。ナチスは決して過去のものではなく、現在においてもそれは国家に限らず、人間が集まる全ての集団・組織においてありえること、ありふれた日常の中でも、人間の良心を保ち続けることは簡単ではないこと、体制の側にいること・多数の側にいることそのものが不正に繋がりかねないこと、そうしたことを再認識できる、極めて貴重で重要かつ基本的な一冊です。
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